くりりんの世界珍道日記*

〜人が、世界が、好きだから。もっと好きになりたいから、旅に出てみた。〜

海辺の住宅群を歩いて、人々と出会い、多くの心に触れさせていただいて、またもや考える考える〜

 

こんばんは〜

昨日の続きです^^

 

昨日はうっとーしく、

自分の意見&当たり前だろそんなのみんな知ってるわ

バカヤロー!!!( ;´Д`)

 

みたいな内容の文章をずらずらと失礼いたしました。笑

 

完全に自分の意見をまとめるために

書いてるようなもんですので、

あしからず。( ^ω^ )笑

 

 

それでもあんたのブログ読んでやるよ、しゃーなしな( 'Θ' )?

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さて昨日の続きです^^

昨日のブログはこちら↓↓↓↓

kuririn27.hatenablog.com

 

 

仲良くなったご家族たちと別れたあと

 

私は海沿いに並ぶ住宅群へと

歩いてむかいました。

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海沿いの住宅群はこんな感じです。

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バラックの集合体のようなイメージ。

 

こんなバラックが海沿いから始まって、

山のある高台の方までこんな風に繋がって広がっています。

 

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本当に海沿いのバラックは、

海沿いっていうかもはや海の上。

 

 

高床みたいな家になってて、

その下には水が来てます。

 

そして家と家の間には

ゴミ。ゴミ。ゴミ。

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水は黒く濁っていて、

磯の香り〜

 

なんてものは感じられず、

腐臭がします。

 

 

 

 

ここで一人の男性に出会い、

話を聞かせてもらいました。

 

彼の名前はエミルさん(36)

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彼の住まいはこちらではなく、隣のサマール島で、

この日はお友達に会いにきたのだそうです。

 

彼の住むサマール島も大きな被害が出た島の一つです。

 

台風ヨランダは本当に広範囲に多くの人の命や家、

それ以外にも大切なものを奪っていきました。

 

 

死者6200人

行方不明者1700人

家屋喪失者400万人

 

 

数字だけだとピンとこないので、

私にとって分かりやすい例で説明します。笑

 

私の中学は1クラス40人×6クラス=1学年でした。

 

それが3学年があるとして、

総生徒数720人。

 

それに教員やら事務員やらで、

大人が大体40人。

 

 

 

つまりは、

中学校の総人数760人

 

 

つまりは私の中学校に所属する、

生徒と教員やらそこで働く大人を

10校分失ったことになるってわけです。

 

 

私が歩いて回ったこの周辺住宅群も、

台風直後は全壊状態。

 

がれきで埋め尽くされ、

その間に死体が転がっている。

 

そんな恐ろしい光景が広がっていたそうです。

 

その中で、人々は懸命に自分たちの手で、

トタンやベニヤ板などを持ってきて建て直して

こうして今も住んでいるのだとか。

 

 

 

本来であれば、

 

こんなにも海の近くに家を建てていては、

次いつまた台風が来たり地震がきたりして

高潮や津波の被害に遭うかわからない状態で、

ここに再建した人々。

 

ここに住んでいて大丈夫なのか心配じゃないのか、

話を聞いたところ、

 

 

別の場所に行きたくてもお金がない。

政府からの援助もない。

NO suportだから無理だ!!って。

 

 

これについて自分で調べてみたところ、

政府もやはり海岸から40メートル以内は居住を禁止しているのです。

 

そして政府もタクロバン市も、

当然住宅の内陸移転を大重要課題の一つとして挙げている。

 

 

 

 

のですが、

お金がない。

 

 

本来、内陸移転では市が用地、政府が住宅負担

ということになっているのですが、

土地を買い取るお金がなくて進んでいない

のが現状なのだそうです。

 

 

また、住居を失った人々のなかには、

漁業で生計を立てている人も多くいて、

 

彼らは、

「高潮の不安を抱えなくてもいいのはいいが

それでも生活のためには海の近くで暮らしたい」

 

と難色を示している人もいるそうです。

 

命に代わるものなんてないのだからと思っても、

それで生きていけなくてはしょうがない。

 

 

ましてやフィリピンに訪れて本当に常々感じたのですが、

人々の生活には海があまりにも近いんです。

 

彼らは海とともに生活しています。

 

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海はもはや彼らの生活の一部であり、

人生の一部なのだな

 

シキホールやタクロバンなどで

強く感じました。

 

 

そんな生活の一部をいきなり手放せと言われたって、

それは無理な話なわけで、

 

どれだけのものを海に奪われようと、

ともに暮らし生きてきたものを

今更、憎もうにも憎みきれないだろうなって。

 

 

理屈で言うのは簡単ですよね。

正論はいくらでも言えますよね。

 

 

でもそんな理屈が、正論が、

いつも正解だとは限らない。

 

理屈や正論はときに人を傷つける。

 

 

どんなときにも、

そこには心があることを

忘れてはいけないんだなと思いました。

 

 

 

とは言え、

当然住宅の高台移転を望む家庭もいるはずなのに、

それが叶わず、厳しい環境下のなかで

自分たちでどうにかしなきゃいけない

 

ってどんだけ辛いことなのだろう。

 

 

家や職を失ってそのストレスのはけ口を女性に。。。

っていう話は前回のブログでもしましたが、

 

前回のブログです❤️

kuririn27.hatenablog.com

 

 

その事実自体は悲しい許しがたい事実として、

無くしていきたい問題ですが、

 

 

そこに陥ってしまう、

心にはやはり寄り添っていくべきだなって。

 

 

とにかくまあ問題が山積み過ぎて、

 

どこから手をつけていいかわからないくらい、

この国が抱えている問題は大きい。

 

 

日本でも東日本大震災が起きてから、

なかなか思うように進まない復興に、

被災地の人々の苦悩は計り知れないことと思います。

 

もちろんどちらがどうとか、

そんなことを言うつもりはありません。

 

ですが、フィリピンが元来抱えている、

貧困やら治安やら格差やらの問題があまりにも

根強くそれも果てしなく広くはびこっていて、

 

 

それに加えた大災害。

 

 

一つも問題も一つの問題として、

どうしたってカウントできないですね。

 

 

ただ、復興という言葉が表立って意識されることで、

その他の古くから抱えている問題が覆い隠されずに、

 

できることを一つ一つ解決していくなかで、

問題の認識は常にクリアな目で確認していく必要があるんだろうなと

私なりにも考えた次第であります。

 

 

 このあと周辺をまたぶらぶらして、

いろんな人たちと戯れて、

少し高台の方へ行ってみました!!

 

階段があって登ってみたら、

マリア様が!!!

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そして下を覗いてみると、

周辺が一望!!

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こうして街全体が一望できるところに、

マリア様が佇み見守っている。

 

なんだか素敵ですね。

 

これからも人々共にあって、

彼らを見守り続けて欲しいなと思います。

 

 

この日はこのあと、

ホテルに一旦戻ってご飯を食べて、

この日得た情報をいろいろまとめて

就寝しました〜^^

 

 

今日もまた、長々と失礼しました!

 

 

個人的な見解はあくまで個人的な見解なので、

あしからず\(^o^)/!!笑

 

 

では、おやすみなさい〜